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2022.07.13

DAILY

鹿児島県民教育文化研究所、見学してきました!

鹿児島県民教育文化研究所、見学してきました!

こーんにちはー!

 

BIMを主力に、オフィスや障がい者施設、介護施設、保育園、店舗など様々な用途の施設設計を、

鹿児島、福岡、東京など全国のエリアで活動している設計事務所、ixreaです!

 

今回は建物のお話。

 

鹿児島市春日町にある鹿児島県民教育文化研究所の見学をしてきましたー

鹿児島市の登録有形文化財

鹿児島市の旧城下町である上町(かんまち)にあり、

鶴丸城築城以前の内城(戦国時代の本城)に隣接する敷地です。

 

昭和14年に、当時繊維雑貨卸を営んでいた藤武喜助氏が建設した自邸です。

 

昭和22年〜23年頃には割烹旅館「春日園」として結婚式場にも使われていましたが、

昭和35年に県教育会館維持財団が購入し、離島教職員子弟の寮「教育会館春日寮」として使われていました。

 

現在は「県民教育文化研究所」として運営されています。

色々なエピソードを紹介してもらいました

この建物は10数年前に、建築士会でもまちなみタウンウォッチングでも見学しましたが、

改めて建築士会メンバーと共に見学をしてきました。

 

戦前のまだ贅沢に寛容だった時代に建てられた木造一部二階建ての近代和風邸宅建築で、

第二次世界大戦での被害も免れ、現代まで残されています。

 

 

なぜ今また見学に行ったのか?

実はこの建物は売却の話が上がっていて、解体される可能性が高くなっています。

 

鹿児島市の登録有形文化財で貴重な建物ではあるのですが、

古い建物なので維持管理も大変のようです。。

 

元々鹿児島は戦災により古い建物はほとんど残っていません。

残っているのは石垣くらい。。

 

なんでもかんでも残せばいいとは思いませんが、

せっかくの貴重な文化として残っている建物、

ただ解体してしまうよりは、この建物が残っている意味、

建築的な価値をうまく継承していければいいのにと思ってしまいます。

昔は桜島が綺麗に見えたようで

時代は変わっていきます。

景観もどんどん変化していきます。

 

ここで大事にしなければいけないのは何でしょうか?

古いものを壊し、新しいものを作る。

価値観も文化も上書きされてしまう。

 

その一方、高額なお金をかけて復元する建物もある。

 

ちゃんと真剣に考えないといけないですね。

 

今ならまだ見学できますので、興味のある方は是非お問合せください〜!

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