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2021.11.18

COLUMN DAILY

長崎日記③ -長崎建築あるき-

長崎日記③ -長崎建築あるき-

長崎は、今日は晴れだった。

上園です。

 

さぁて、長崎日記第3弾です。

今回は、私が見に行った長崎建築を一挙ご紹介!!

 

と、その前に・・・、

前回をまだ読んでない方はこちら

長崎県庁舎

最初にご紹介するのは、長崎県庁です。

 

設計は日建設計です。

 

2011年にプロポーザルを経て決定されました。

 

当時、雑誌等でその提案書を見た時のことを今でも覚えています。

 

これが県庁なのか!と。

ズレながら積層するボリューム。

海に対し手を広げたようなフォルム。

そして草原のようなガーデンとの対比。

どれもが私の中で鮮烈に映りました。

 

今回の長崎訪問で最も訪れたかった建築です。

そして、この県庁建設プロジェクトには、もうひとつトピックがあります。

 

それは、BIMを活用して設計・施工が行われたのです。

今でこそ、国が公共建築にBIMを使いましょうと推進するようになりました。

 

でも、長崎では、10年以上前に既に県庁建設に導入していたんです。

 

同じ九州の取組みとして、鹿児島も頑張らなきゃですね!

長崎県美術館

続いては、長崎県美術館です。

 

設計は隈研吾さんです。

 

隈建築とひと目で分かるようなルーバーの外観。

運河と緑と建築とが同居する姿が清々しい印象です。

国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館

忘れてはいけない記憶を未来に伝えるのも、建築の役割と言えると思います。

 

設計は栗生明さん。

 

栗生さんの建築は、幾つか訪れたことがあります。

そしてそのどれもが、素晴らしい建築です。

 

特に、展示空間の設計が巧いなぁと感じます。

この祈念館もそのひとつでした。

 

強く意識させられる爆心地への軸線。

水盤を回りながら地下に下りるエントランス。

光塔と地下の祈り空間との関係。

緩やかなスロープによって導かれる順路。

どれもが、建築家の巧みな構成力の賜です。

 

長崎港フェリーターミナル

最後は、長崎港フェリーターミナルです。

 

設計は高松伸先生です。

はい、私の京都時代の師の手による建築です。

 

長崎は港町として発展してきました。

きっと昔から、長崎を訪れる世界中の旅人が、船の上から見る街の風景を楽しみにしていたに違いありません。

その意味で、フェリーターミナルという建築は、”最初に見る街の風景”といえるのかもしれません。

これからもこの建築は、長崎の街の風景として旅人の心に留まることでしょう。


さて、いかがでしたでしょうか?

今回は、長崎の現代建築を紹介しました。

 

次回は最終回です。

お楽しみに!

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