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2025.11.10

BIM セミナー/イベント

BIMマネージャーコミュニティイベントに参加しました!①

BIMマネージャーコミュニティイベントに参加しました!①

9月末に行われた BIMマネージャーコミュニティイベント に参加しました!
このイベントは GRAPHISOFT認定BIMマネージャー限定のもので、私は今年認定を取得したため、今回が初参加でした。

BIMの活用が進む中で、BIMマネージャーには最新の知識を取り入れ、今後の流れに沿った準備を進めることが求められます。
今回の公演では、BIMテンプレート、省エネ計算、BIM図面審査 に焦点を当てた内容が紹介されました。

ブログ第1回目は、まず BIMテンプレート について書きたいと思います!

・What is the best ArchiCAD template?

Enzyme APD の Eugenio Fontan 氏は、各種 CAD やデザインツールを Archicad に統一し、テンプレートを最適化することで、プロジェクトごとに約20%の時間短縮とライセンスコストの削減を実現したと語っています

設計スピードとクオリティを両立するうえで、ArchiCAD テンプレートの整備は欠かせません。
Archicad を軸にツールを連携させ、例えば変更作業を一度で済ませられるとすれば、それだけで大きな効率化につながります。

BIMマネージャー講義でも Fontan 氏の話を伺いましたが、特に印象的だったのは、BIMを「視覚的な表現ツール」として活用していた点です。
いわゆる2D図面だけでなく、建築に詳しくない人にも伝わるBIMならではの表現を、プロジェクトの初期段階から丁寧に作り込まれているのが素晴らしいと感じました。

これは、BIMに関わる多くの人が目指している領域だと思います。
そして、その高い表現力と効率性を両立させる鍵こそが、テンプレートの整備なのだと改めて感じました。

また、IFC についても興味深い示唆がありました。
日本では 2029 年に BIM データ審査で IFC 提出が、求められる予定ですが、海外では必ずしも Archicad モデルのような高い LOD(詳細度)が必要なわけではないそうです。
クライアント、施工者、審査機関など、目的に応じて最適な情報を出力することが重要だと感じました。

最終的に Fontan 氏は、良いテンプレートとは、BIM・IFC・CADの一貫性と品質を保ち、作業時間を短縮でき、さらに進化し続けるものであると結論づけました。

今回のコミュニティイベントを通して、IFC出力に必要な情報を整理することが、今後の重要な課題だと改めて実感しました。

第2回目のブログでは、省エネ計算BIM図面審査について書きたいと思います。
どうぞ引き続きよろしくお願いします!

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