WORKS&TOPICS
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2025.08.28
COLUMN
BIM導入を最短で成功させるには?コンサル活用で解決する課題と成功事例

近年、建築・設計業界を中心に「BIM(Building Information Modeling)」の導入が進んでいます。
しかしその一方で、「BIMを導入しようか迷っていてまだ決断できない」「業務が忙しくてBIM導入にかける時間がない」「今の業務のやり方で特に困っていない」といった声も少なくありません。
BIMは単なるツールの導入ではなく、業務フローの見直しやデータ共有の仕組み整備など、組織全体の変革を伴うプロジェクトです。こうした大きな変化を短期間で定着させるには、外部のBIM導入コンサルティング(BIMコンサル)を活用することが有効です。
本記事では、BIM導入が思うように進まない企業に共通する課題と、それを解決へ導くBIMコンサルの役割、活用メリット、成功事例をご紹介します。
BIM導入が進まない企業に共通する課題とは

「BIMを導入しようか迷っている」「今の業務のやり方で困っていない」そう感じている企業の多くは、実は無自覚のうちに業務の非効率性や将来的なリスクを抱えています。
ここでは、多くの企業がつまずく4つのポイントを整理します。
① アナログかつ属人的な情報整理が当たり前になっている
多くの企業では、設計に関わる情報や打ち合わせ内容、法規・仕様などを、個々の担当者の経験や記憶に頼って管理しています。
紙やPDF、スプレッドシートでの情報共有が当たり前になっており、「誰が、どこで、どんな判断をしたのか」が追跡できないことも少なくありません。
この状態では、属人化が進む一方で、プロジェクトの継続性や情報の再利用が難しくなります。
BIMは情報の一元管理と可視化を通じて、業務のブラックボックスを解消します。
② 設計者の仕事量増加に力業で対応している
建築プロジェクトは年々複雑化し、法規、設備、環境、コストなど考慮すべき要素が増え続けています。
従来の2Dベースの業務フローでは、設計者に負担が集中し、残業や休日出勤で対応するケースも少なくありません。
BIMは一時的に学習コストがかかりますが、業務全体を効率化し、作業負荷を減らす手段となり得ます。
③ 設計データを“作業の結果”としか見ていない
多くの企業では、設計者が時間をかけて作成した図面やモデルを「発注者に提出する成果物」としてしか扱っていません。
しかし、BIMの本質は「設計データそのものを企業資産に変える」ことです。
設計意図やプロセス、納まりの工夫など、モデルには多くのナレッジが蓄積されています。これを再利用・分析できる状態にすることで、提案力や設計品質が飛躍的に向上します。
④ BIMを「設計部門だけのもの」と誤解している
「BIMは設計者が使う3Dソフト」という認識は根強く残っています。
しかしBIMは、設計・積算・施工・維持管理など、建築ライフサイクル全体で情報を共有・活用するための基盤です。
部署間でデータを受け渡し、全体最適を図ることで、業務全体の質が向上します。
BIM導入に必要な一般的なステップ
BIM導入を自社で進める場合、以下のようなプロセスが必要です。
1. 目的の明確化
「なぜBIMを導入するのか」を言語化し、関係部署と共有する必要があります。
→ 目的が曖昧だと途中で頓挫しがちです。
2. 小規模プロジェクトで試行
いきなり全社導入はリスクが大きく、現場の抵抗感も高まります。
→ 試行から本格展開までには時間がかかります。
3. 経営層と現場の連携
経営判断と現場の声をすり合わせ、共通認識を持つことが不可欠です。
→ 双方の歩調が合わないと、社内に浸透しません。
4. BIM人材の育成
担当者を孤立させず、継続的なスキル共有の仕組みを作る必要があります。
→ 育成には年単位の時間がかかります。
5. 業務フローの再設計
ツール導入に留まらず、情報入力・連携方法まで変革が必要です。
→ 部署横断の合意形成が課題となります。
これらのステップを自力で着実に進めるには、長い時間と組織全体の根気が必要です。
もし短期間で定着させ、失敗リスクを最小限に抑えたいなら、外部BIMコンサルによる支援を検討する価値があります。
BIMコンサルで解決できること

BIMの導入は、単にソフトを入れるだけではなく、社内体制・業務フロー・人材育成までを含む大きなプロジェクトです。自社だけで進めようとすると、社内調整や教育、試行錯誤に多くの時間とコストがかかります。
そこで有効なのが、経験豊富な外部BIMコンサルの活用です。主な支援内容は次の通りです。
1. 現状の業務を客観的に整理し、導入計画を最適化
第三者の視点から、現在の業務フロー・情報管理方法・使用ツールなどを分析。自社の課題や目的に沿った導入ステップを提案し、ムリ・ムダのない計画を策定します。
2. 社内BIM人材育成と運用ルール構築
BIMが特定の担当者に依存しないよう、複数人が扱える体制を構築。研修や教育プログラム、社内用テンプレート、情報入力ルールなどを整備します。
3. 実案件に沿ったテンプレート・モデル整備
ソフトの操作方法だけでなく、実際のプロジェクトで使えるBIMモデルやテンプレートを整えます。これにより「導入はしたけれど使い方が定まらない」という状態を防ぎます。
4. 導入後の定着支援と継続フォロー
BIMは導入して終わりではありません。外部コンサルは、運用開始後の課題解決や改善提案、追加教育などを継続的に行い、社内に定着するまで伴走します。
ixreaが提供するBIMコンサルティング

― はじめてのBIM導入に、不安も悩みも“いっしょに考える”パートナー ―
「BIMを始めたいけど、何から手をつけていいかわからない」
「ソフトは買ったけど、うまく使いこなせていない」
「忙しくて色々対応できない」
そんな声を、私たちはたくさん聞いてきました。
ixreaは、BIMの導入をサポートする建築の専門家チームです。
ただ操作方法を教えるだけではなく、その会社に合った方法を一緒に考えて、実際に動き出せるようにサポートするのが、私たちのBIMコンサルティングです。
1. 現状分析から始める最適な導入計画
BIM導入の第一歩は、「どこに課題があるのか」「何を変えたいのか」を明確にすることです。ixreaでは、紙図面・CAD・打ち合わせ方法など現状の業務フローをどう変えていきたいのかを丁寧にヒアリングします。
すべてをBIM化するのではなく、必要な部分から小さく始め、ムリのない導入ステップを一緒に考えます。
2. 社内にBIM人材を育てる仕組みづくり
BIM担当者が一人だけだと、その人が辞めたときや不在になったときに業務が全部止まってしまいます。
ixreaは、社内で少しずつBIMを“使える人”を増やしていく方法をご提案します。
・ISO 19650をベースにしたBIM教育コンテンツ提供
・社内用テンプレート・ルールの整備
・いつでも相談できるサポート体制
これらを通して、BIMを“自分たちの道具”として自然に使える社内文化をつくります。
3. BIMモデル活用と運用支援
BIMで作成したモデルは、図面作成だけでなく、工事スケジュール管理、コスト検討、将来の維持管理など、多くの業務に活用できます。
ixreaは、御社の業務内容や案件特性に合わせて、BIMデータを“会社の資産”として長く活用できる体制を構築します。
「作って終わり」にせず、運用ルールや社内教育を組み合わせ、成果が社内全体に波及する仕組みづくりをサポートします。
4. 公共案件・国際標準にも対応
ixreaは、国のガイドライン(国土交通省CIM)や国際規格(ISO 19650)に準拠したBIMプロジェクトの経験があります。
今後、公共案件やグローバル基準への対応が求められる場合でも、要件整理から運用ルール策定までサポート可能です。
「将来的なBIM要件への適合」を見据えた導入計画づくりをお手伝いします。
BIMは“導入した後”が大事です
BIMは、導入して終わりではなく、使い続けてこそ本当の価値が生まれます。
ixreaは、現場の課題に寄り添いながら、導入・定着・活用までを一貫してサポート。初めての導入でも、途中で止まってしまったケースでも、最適なスタート地点から伴走します。
まずは現状や課題をお聞かせください。BIMで業務を一歩先の形に進化させましょう。初回相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
BIMコンサルを選ぶ際のチェックポイント

BIM導入を考えたとき、多くの企業が最初に迷うのが「どのコンサルに相談すべきか?」ということです。
ソフト操作を教えてくれる会社は多くありますが、「BIMを会社に根づかせる」ことまで伴走してくれるパートナーは、実はそう多くありません。
ここでは、BIMコンサルティングを選ぶときに注目すべき4つのポイントをご紹介します。
あわせて、ixreaがなぜ選ばれているのかもお伝えします。
①“導入ありき”ではなく、現状から丁寧に整理してくれるか?
まず大切なのは、「とにかくBIMを入れましょう」という前提で話を進めるのではなく、今の業務をしっかり理解し、必要な部分から導入を提案してくれるかという姿勢です。
▶︎ ixreaでは、ヒアリングを重視し、現状分析から始めるスタイルを大切にしています。
「まずはどこからやるべきか」を一緒に考えるところからスタートします。
②自社に合った“使い方・進め方”を提案してくれるか?
どんなに高機能なツールでも、自社の体制や文化に合わなければ、定着しません。テンプレート、ルール、進め方も「一社一様」です。
▶︎ ixreaは、オーダーメイド型の導入支援が特徴。
中小規模の設計事務所から自治体・ゼネコンまで、業務内容や人材レベルに応じたBIM導入プランを設計します。
③“社内に残る知識・仕組み”をつくってくれるか?
操作を外注すれば一時的には回りますが、社内にノウハウが残らないまま終わってしまうことも多々あります。
▶︎ ixreaは「BIM担当者を孤立させない」体制づくりにこだわります。
研修、社内テンプレート整備、運用ルールの明文化など、「チームで使い続けられる仕組み」を一緒に構築します。
④“実務経験のある建築チーム”が担当しているか?
BIMの知識だけでなく、「設計・現場を知っている」ことは非常に重要です。机上の理論ではなく、実際のプロジェクトでどう回るかまで見通せるかどうかが、成果を左右します。
▶︎ ixreaのコンサルタントは、建築設計・BIM運用の両方を経験したプロフェッショナル。
ソフト操作だけでなく、「現場で起こるリアルな問題」までカバーできます。
BIM導入は、“教える相手”ではなく、“共に走るパートナー”を選ぶことが成功のカギです。
ixreaは、導入から定着・活用まで一貫して伴走し、初めての導入でも途中からのリスタートでも柔軟に対応します。現場の課題に寄り添い、未来に向けたBIM活用を一歩ずつ確実に進めます。
コンサルを活用して導入が成功した事例
ここでは、BIMコンサルを活用して導入に成功した3つの企業事例をご紹介します。
事例① 少人数の設計事務所で業務効率化に成功
【背景】
ある小規模設計事務所では、大型案件も従来のjwwで対応していました。しかし、限られた人員で多くの案件を同時進行する中、作業の遅れが常態化していました。
【取り組み】
業務効率化が最大の目的だったため、 ixreaのクラウド環境と社内テンプレートを活用し、Archicadでの作業環境を導入。
オペレーション支援を受けつつ、顧客との打合せや合意形成には3Dモデルを積極活用しました。
【成果】
図面の不整合が減少し、工程遅延が大幅に改善。BIMの有用性を実感したことで、新たにBIM人材を採用する方針を決定し、全社的なBIM活用に踏み出しました。
事例② 大規模プロジェクトで業務フローを整備
【背景】
地方ゼネコンが複数の協力会社と取り組む大型案件で、BIMデータのやり取りや納品仕様がバラバラ。連携の不具合や手戻りが発生し、現場は混乱していました。
【取り組み】
コンサルが中心となり、データ共有ルールを統一。納品仕様やファイル管理方法を明文化し、関係会社全員が共通のフローで作業できる環境を構築しました。
【成果】
プロジェクト後半にはやり取りがスムーズになり、協力会社間の連携ミスが激減。BIMがチーム全体の生産性向上に直結することを実感できた事例となりました。
事例③ 社内教育をコンサルに任せてスムーズに定着
【背景】
中堅規模の建築会社では、社員ごとにBIMスキルの差が大きく、教育に課題がありました。社内での教育は時間も人手も足りず、定着が進まない状況でした。
【取り組み】
外部コンサルに教育部分を委託。役職別に内容を分けた研修カリキュラムを実施し、オンラインでいつでも確認できるマニュアルも整備しました。
【成果】
属人化を防ぎ、全社で統一されたBIM活用が可能に。新人からベテランまで同じ基準で業務が進められるようになり、社内全体のBIM運用レベルが底上げされました。
BIM導入コンサルに関するよくある質問
Q1. BIM導入コンサルティングとは何をしてくれるのですか?
BIM導入コンサルは、単に「ソフトの使い方を教える」のではなく、御社の業務にBIMをどう取り入れるかを一緒に考え、実行まで支援するサービスです。
ixreaでは、業務フローの整理から人材育成、テンプレート整備、実案件での導入サポートまで、実務に即した支援を行います。
Q2. BIMについて何も知らなくても相談できますか?
もちろんです。ixreaでは、初めての方向けにやさしく解説する体制を整えています。
「そもそもBIMとは?」「何から始めればいい?」といった段階から、一緒に進めていきますのでご安心ください。
Q3. どのソフト(Archicad、Revitなど)に対応していますか?
ixreaでは、Archicad、Revitを中心に対応しています。
お使いの環境や目的に応じて、最適なソフトやツールの組み合わせをご提案します。
Q4. 中小規模の事務所・工務店でも依頼できますか?
はい、むしろそうした中小規模の設計・建設事務所こそ、ixreaの支援が力を発揮します。
「少人数でも回せる」「段階的に導入できる」体制づくりを得意としています。
小さな一歩から始めるBIM導入を一緒に設計します。
Q5. BIM担当者が1人しかいないのですが大丈夫ですか?
問題ありません。多くの企業では、最初は1人の担当者からスタートしています。
ixreaでは、「孤立させないBIM体制」を目指し、社内で支え合える仕組みづくり(ルール整備、研修、サポート体制)を重視しています。
Q6. どれくらいの期間でBIM導入できますか?
会社の規模や目的によって異なりますが、3〜6ヶ月程度で最初の実案件に適用するケースが多いです。
ixreaでは、無理なく始めて、実際のプロジェクトで成果が出るまでを一緒に支援します。
Q7. モデル作成やテンプレート整備もお願いできますか?
はい。ixreaには実務経験豊富なBIMオペレーターや建築士が在籍しており、必要に応じてテンプレートのカスタマイズやモデル作成支援も行います。自社で使いやすいBIM環境を整備することが可能です。
Q8. 相談や見積もりは無料ですか?
はい。初回のヒアリング・ご相談・概算見積は無料で行っております。
お気軽に「自社の状況を聞いてほしい」「どう進めるのがよいかアドバイスがほしい」といったご相談をお寄せください。
Q9. BIMを導入して、最終的にどんなメリットがあるのですか?
BIMを導入することで、設計・施工の効率化、情報の見える化、手戻りの削減、設計の質の向上、社内ナレッジの蓄積など、様々なメリットが生まれます。
ixreaは、それらの成果を実感していただけるよう、「導入して終わり」ではなく「使い続けられる仕組み」を整えるところまでサポートします。
外部の力を借りることで、BIM導入は前に進む
―「自分たちだけでは難しい」と感じたら、動き出すチャンスです―
BIMを導入しようと考えてはみたものの、
「どこから手をつけていいかわからない」
「担当者が一人で抱えていて、前に進まない」
「導入はしたけど、うまく活用できていない」
——そんな声を、私たちはたくさん耳にします。
でも、それは決して特別なことではありません。
BIMは“技術”であると同時に、“仕組みの改革”でもあるからです。
だからこそ、外部の専門家と一緒に取り組むことが、大きな助けになります。
外部の力を借りることで可能になること
● 自社の現状を客観的に整理できる
● 最初にどこから始めればいいかが明確になる
● 社内にBIMが定着する道筋が見えてくる
● 導入の不安や負担が分担できる
● 結果的に、遠回りせずに済む
BIM導入を“自社だけの問題”にしてしまうと、つまずいたときに立ち止まってしまいがちです。ですが、信頼できる外部パートナーと進めることで、社内の理解も深まり、前向きな流れが生まれます。
「ちょっと相談してみよう」
その一歩が、BIM導入を動かすきっかけになるかもしれません。
ixreaは、BIMの操作だけでなく、導入の仕組みごと一緒に整えていくパートナーです。
まずはお気軽にご相談ください。一歩ずつ、でも確実に、BIM導入を前へ進めていきましょう。